[アップデート] AWS Elemental MediaLive に追加された入力切り替えの準備機能によって、入力切り替えがより即座に行えるようになりました!
こんにちは、大前です。
今回は、AWS Elemental MediaLive (以下MediaLive)に関する以下のアップデートを紹介します。
AWS Elemental MediaLive improves input switching for live channels
TL; DR
- 入力切り替え機能に「入力切り替えの準備機能」が追加
- これを使用する事により、入力切り替え実行後の映像切り替えまでに要する時間を短くする事が可能
- チャンネル設定で機能を有効にする必要あり
どんなアップデートか
MediaLive の入力切り替え機能に関するアップデートとなります。
AWS Elemental MediaLive での入力切り替え
今までの入力切り替え機能
細かい機能については上記ドキュメントや下記ブログを見て頂ければと思いますが、MediaLive では1つのチャンネルに複数の入力を割り当て、スケジュール機能を使用する事により動的に複数の入力を切り替える事が出来ます。
この入力切り替え、即時(Immediate)というオプションが選択可能ではあるのですが、どうしても内部的な処理の都合上、実際に映像が切り替わるまでに数十秒〜数分の遅延が存在してしまっていました。
今回のアップデートは、上記の遅延を短くする事が可能となるオプションになります。
今回のアップデートでの追加要素
入力切り替えとは別に、スケジュール機能のアクションとして Input Prepare(入力の準備)が追加されました。
この機能を使用する事により、入力切り替えのアクションを行う前に、入力を切り替える為の準備を行なってくれる様になります。
これにより、実際に入力切り替えアクションが発生した際には映像が切り替わるまでの遅延が短くなります。
※イメージ
使い方
この入力切り替えの準備機能を使用する為には、チャンネルの設定変更が必要となります。
チャンネルの全般設定の Feature Activations に Input Prepare Schedule Actions という項目が追加されているので、こちらを ENABLED にします。
その後、スケジュールのアクション作成より、アクションタイプ Input Prepare を選択する事で入力切り替えの準備機能を使用する事が出来ます。
この入力切り替えの準備アクションが実行された状態で入力切り替えを行う事で、従来より遅延の少ない映像切り替えが行われる形になります。
ローカルで試してみたところ、確かに10〜20秒ほど切り替えが早くなっている様に感じました。
制限事項
本機能にはいくつか制限がありますので、下記を一読しておく様にしましょう。
(まだドキュメントは英語版しかないようです)
Rules and limits for input prepare
おわりに
AWS Elemental MediaLive の新機能である、入力切り替えの準備機能を紹介しました。
入力切り替えで即時を選択した際に、より即時切り替えに近い動作が実現出来る様になったので嬉しいケースもあるのではないでしょうか。
この記事がどなたかのお役にたてば幸いです。
以上、AWS 事業本部の大前でした。